駐車場シェアリングサービス「特Ｐ（とくぴー）」を運営する株式会社アースカー（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：遠藤昭二）は、株式会社木下の賃貸（本社：東京都新宿区）と提携し、同社が管理する賃貸物件の空き駐車場対策として、特P会員への予約制時間貸しを開始いたしました。

一般財団法人自動車検査登録情報協会の統計データによると、東京都における自家用乗用車の世帯当たり普及台数は2020年3月時点で0.424台／世帯（2005年は0.538台／世帯）となり、15年間で約21％減少するなど、特に都市部におけるクルマ離れが加速しています。一方、都市部の集合住宅の駐車場は自治体の条例による附置義務制度で過剰に整備された箇所もあり、駐車場設置数を埋めるだけの借り手がいない近年の需給バランスの崩れから駐車場の空き問題が不動産管理会社や賃貸物件オーナーの大きな課題となっています。

特Pは、空き駐車場で悩むオーナーと外出先の駐車場を探すユーザーをマッチングするシェアリングサービスです。コインパーキングのような設備投資を必要とせず、空いている時だけ駐車場を柔軟に貸し出せる手軽さが魅力であります。木下の賃貸も特Pと連携し、月極利用がなく利益を生んでいない駐車場を居住者以外の特P会員へ時間貸しすることで遊休資産の収益化につなげることができます。

今回の提携では、特Pに駐車場を登録し、会員の利用に応じて収益が得られる貸出方式に加え、予約制時間貸しの需要が高い駐車場を特Pが一括契約する“時間貸しサブリース”を用意。木下の賃貸は駐車場の利用の有無にかかわらず毎月固定の賃料を得ることができます。月極駐車場のサブリースは従来からありましたが、特Pは予約制時間貸しという新しい駐車場ニーズで1台からのサブリースにも対応できることから、双方にメリットのある仕組みとなります。

今後、木下の賃貸では自社で管理している物件のオーナーに特Pを薦めていく方針です。時間貸しサブリースを含めた空き駐車場活用の提案手段が増えたことで、オーナーの収益改善につながり、より良好なリレーションシップを築くことができます。さらに賃貸物件の居住者も特P駐車場を来客者用や勤め先の社用車等の一時駐車に利用できるメリットが生まれます。また、空き駐車場を外部貸出しで有効活用することで、コインパーキングなど時間貸し駐車場が少ないエリアに対して、地域住民の利便性向上と路上駐車の減少に貢献することができます。

当社はカーシェアリングサービスの『earthcar』も展開していることから、集合住宅の駐車場でカーシェアの運営も可能であり、地域のニーズに合わせてカーシェアか駐車場シェアかを選択できることで、空き駐車場の収益を最大化することができます。今後も不動産会社との提携を推進し、管理物件の付加価値向上や遊休スペースの有効活用につながる施策を2つのシェアサービスで提案することで、空き駐車場の課題解決に取り組んでまいります。

●本提携の全体イメージ

●アースカーについて

業界初のフランチャイズ制によるカーシェアリングサービス「アースカー」の運営会社として2009年に設立。2017年にはカーシェアリング運営の大きな課題である駐車場確保を円滑に行うため駐車場シェアリングサービス「特P（とくぴー）」をオープンし、現在、モビリティ領域において2つのシェアリングサービスを展開しています。2019年にはカーシェアリングサービスをフルリニューアルし、大手から中小企業まで幅広い事業参入に対応する事業者向けプラットフォームを開発。特Pとともに事業者と利用者をむすぶBtoBtoCシェアリングサービスのビジネスモデルを構築しています。Techを用いてさまざまな事業領域（SaaS・金融/FX・国内外不動産・ハイエンドリゾート開発・再生可能エネルギー・M&A事業等）にて事業推進を行うISグループの一員で、シェアリングシステムの企画・開発はすべて自社で行っています。

●木下の賃貸について

「豊かな生活と文化の調和」を理念とし、不動産・建設から介護、映画配給、スポーツなど多角的な事業展開をする木下グループ。当社はマンション・アパートの賃貸事業を基幹ビジネスとし、関東・東海・関西エリアを中心に、現在約34,000戸の賃貸物件管理を行っています。グループ会社とのシナジーを活かし、賃貸管理全般を一貫して行い、オーナー様の賃貸経営をトータルでサポートしています。

駐車場シェアリングサービス「特P」について

サービスサイトURL
https://toku-p.earth-car.com/

カーシェアリングサービス「earthcar」について

サービスサイトURL
https://carshare.earth-car.com/